話題の新刊、渋谷ゆう子著『ウィーン・フィルの哲学 至高の楽団はなぜ経営母体を持たないのか』(NHK出版)を読みました。世界最高峰と言われるウィーン・フィルハーモニー交響楽団を、芸術面ではなく経営面から語ったものです。筆者はクラシック音楽の音源制作やコンサート企画をする音楽プロデューサーで、密着取材で実態を端的に伝えています。