私がこれまで受け取った企画書や招待状は3千通以上になると思いますが、そのうち公演後に御礼状が送られてきたのは数回です。つまり、御礼状を送る制作者は千回に1回くらいしかいないということです。これは誇張でもなんでもない事実です。

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『シーディンの夏』

制作者の植松侑子氏が、自身の経験に基づくキャリアの変遷を説明した「実感的ものがたり:もし舞台芸術制作者志望の大学生が10人いたら」を掲載しています。

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スーパースタッフ―ドキュメントN-PAC Workshop (Vol.1)

問題。日本の公共ホールがこれまで開催した一般対象の劇場スタッフ養成講座で、圧倒的なカリキュラムによってジャンル横断の人材育成を行なった記念碑的な存在と言えばなんでしょう。

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地図を創る旅: 青年団と私の履歴書 (白水Uブックス)

fringe[ナレッジ]「いま入手出来る、制作者が絶対に読んでおくべき演劇関連書10冊」で紹介した平田オリザ著『地図を創る旅~青年団と私の履歴書~』ですが、発行直後の2004年に紹介した記事がありますので再録します。

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財団法人地域創造編「演劇制作マニュアル」

財団法人地域創造が2006年に発行した「演劇制作マニュアル」は、月刊ニュースレター「地域創造レター」に連載された「制作基礎知識シリーズ」をベースに、1999年から地域創造が各地の公共ホールと行なったプロデュース公演「公共ホール演劇製作ネットワーク事業」の知見を盛り込んで大幅な加筆をしたものです。公共ホール職員向けに書かれていますが、希望者には誰でも無償配布しており(送料のみ宅配便着払い)、小劇場系の制作者にも非常に参考になります。

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ボール紙をじゃばらに折ったもの

劇場受付で、取り置きのチケットや招待券に観客の氏名を書いた付箋を貼って並べている光景をよく目にしますが、個人情報保護の観点から好ましいこととは思えません。

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拍手という花束のために

先日、「映画専門大学院大学サイトがあるうちに、チャリT企画の動員を詳細に分析した木原未緒氏の論文をダウンロードしておこう」を書きましたが、その中で私は、

この規模のカンパニーで具体的な数字がここまで公表されるのは、ネット上の資料では初めてではないかと思います。

と紹介しました。つまり、ネット以外の文献では具体的な数字が公表されているものがあるのです。その筆頭が、木原氏も注釈で挙げている加藤昌史著『拍手という花束のために』(ロゼッタストーン、2005年)でしょう。

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エンタテインメント系カンパニーの制作者時代、私は様々なオリジナルグッズを物販していましたが、原価の関係でどうしても実現出来なかったのがトランプでした。裏面(共通面)はカンパニーのロゴやイラスト、表面(数字面)は俳優をキング、クイーン、ジャック、ジョーカーなどの絵札に配してデザインしたら、どんなに楽しいでしょう。これで価格を抑えられたら、絶対に人気商品になると確信したものでした。

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高校生のための上演作品ガイド

カテゴリー: 再録 オン 2003年2月4日

白水社から『高校生のための上演作品ガイド』が出ました。同社が刊行を続けている「高校生のための演劇書シリーズ」*1 の一環で、同じく長谷川義史氏の装丁です。

「高校生のための」と付いてはいますが、国内外・新旧50本の名作戯曲の上演時間、男女別登場人物数、あらすじ、解説、見どころ抜き書き、戯曲入手方法がコンパクトにまとめられ、一般のカンパニーにも充分参考になります。国内作品では三島由紀夫『近代能楽集』から松尾スズキ『マシーン日記』まで収められた、非常に幅広い選択肢です。

私個人は高校生には新しい感性のオリジナル戯曲を書いてほしいし、高校生がこれら名作戯曲を本当に理解して上演出来るのか疑問に思う部分もありますが、一般向けにはかなり便利なガイドブックでしょう。制作者も上演企画の検討や、純粋に名作戯曲の知識を得るために持っていて損はないと思います。

著者は元『新劇』編集長の岡野宏文氏。やわらかい文体に勇気づけられ、これを読んだ高校生は学校側と闘って『マシーン日記』を上演してやろうと思ってしまうかも。最近の小劇場作品が多数収録されているため、眺めていると自分自身の観劇の記憶が甦り、物語(戯曲)の持つ力を改めて実感させられます。

ただ、上演許可を絶対に出さない三谷幸喜氏の『12人の優しい日本人』を入れたのはどうでしょう。劇作家によっては上演許可やコンクール向けに短くするのを認めない場合があることを、もっとはっきり書いたほうがよいのでは。上演許可の必要性に触れてはいますが、高校生のときから著作権は強く意識させるべきだと思うのですが。

  1. 白水社サイトから消えているため、Internet Archive「Wayback Machine」(2003年6月29日保存)にリンク。 []
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劇団四季と浅利慶太

カテゴリー: 再録 オン 2002年11月28日

文春新書11月の新刊で『劇団四季と浅利慶太』が出ました。演劇評論家ではない政治分析の専門家が書いた異色の一冊です。本書の冒頭にも書かれていますが、四季を本格的に論じた書籍というものは、これまでほとんどありませんでした。四季を語るということは、作品だけでなくその経営やマーケティング、芸術と興行の両面を見つめなければなりません。舞台の上しか見ていない多くの演劇評論家に四季の全体像がつかめないのは、当然かも知れません。

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