この記事は2014年11月に掲載されたものです。
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地域創造「演劇制作マニュアル」をまだ持っていない制作者はいねえがー

カテゴリー: 再録 オン 2014年11月3日

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財団法人地域創造編「演劇制作マニュアル」

財団法人地域創造が2006年に発行した「演劇制作マニュアル」は、月刊ニュースレター「地域創造レター」に連載された「制作基礎知識シリーズ」をベースに、1999年から地域創造が各地の公共ホールと行なったプロデュース公演「公共ホール演劇製作ネットワーク事業」の知見を盛り込んで大幅な加筆をしたものです。公共ホール職員向けに書かれていますが、希望者には誰でも無償配布しており(送料のみ宅配便着払い)、小劇場系の制作者にも非常に参考になります。

fringeでも必携として発行以来紹介を続けていますが、制作者や舞台制作を志す学生でまだ持っていない人はいませんか。在庫がなくなりしだい配布終了になると思われますので、まだ入手されていない人は「地域創造発行物送付申込書」に記入の上、地域創造芸術環境部までFAXで申し込んでください。1人1部の配布なので、複数必要な場合は希望者の名簿を添える必要があります。

B5版148ページ全2色刷りのボリュームで、目次は次のとおりです。図表もふんだんに盛り込まれており、実際に手にすると「これが無償なのか」と感動するほどです。

  • 第1章 予備知識編
    1.演劇界の歩み
    2.演劇業界の構造
    3.演劇界の最新動向
    4.コンテンポラリーダンスの流れと最新動向
    5.歌舞伎、能狂言、文楽の最新動向
    6.公立劇場・ホールの歩みと最新動向

  • 第2章 制作実務編
    1.演劇制作の流れと創作・上演体制
    2.プロデューサー・制作スタッフの仕事
    3.予算の立て方
    ・パッケージ事業の場合
    ・プロデュース事業の場合
    ・劇場の年間予算
    4.広報宣伝
    ・業務とスケジュール
    ・企画と予算の立て方
    ・宣材のつくり方
    ・記者会見と取材対応
    5.チケット営業と票券
    6.会員制度
    7.フロントスタッフ(表方)
    ・通常業務とスケジュール
    ・特別業務
    ・体制づくりとマネジメント

  • 第3章 演劇創作編
    1.劇作家の仕事
    2.演出家の仕事
    3.舞台美術家の仕事
    ・舞台美術の分類と作業の流れ
    ・劇場空間の把握
    4.舞台技術者の仕事
    5.音響の仕事
    6.照明の仕事
    7.舞台監督の仕事
    ・定義と役割
    ・基本的な業務
    ・制作者との関わり

  • 第4章 著作権と契約編
    1.著作権とは
    2.著作隣接権と権利者への対応
    3.買い取り公演の契約
    4.プロデュース公演の契約
    5.海外公演の契約
    6.著作権・契約にまつわるQ&A

  • 第5章 付録
    1.用語解説
    2.舞台機構名称
    3.舞台吊物名称
    4.能舞台の名称と能の流派
    5.歌舞伎舞台の名称と歌舞伎の屋号
    6.知っておきたい名作リスト
    7.日本の主な演劇賞
    8.岸田國士戯曲賞 受賞作家と作品
    9.日本の舞台芸術関連団体
    10.制作スタッフの業務チェックリスト
    11.創作進行表
    12.系統樹でたどる新劇団と小劇場の流れ

(2015年6月28日追記)

「公立文化施設職員のための制作基礎知識」も申込可能になっています。セットで請求してください。

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