2011年に発行された米屋尚子著『演劇は仕事になるのか? 演劇の経済的側面とその未来』の改訂新版が、10月25日に出ました。初版は彩流社でしたが、改訂新版はアルファベータブックスからの出版になります。
公益財団法人セゾン文化財団が発行するニュースレター「viewpoint」は、2015年度から財団の問題意識や関心を反映した特集主義に変更され、毎回テーマを決めて寄稿を掲載しています。9月26日に発行された76号では、小劇場関係者が興味深いであろう「舞台芸術におけるプロフェッショナリズムとは?」という根本的な問題に迫っています。
ミシマ社編『ヨーロッパ企画の本 我々、こういうものです。』(ミシマ社)で注目すべきは、全国ツアー中の『来てけつかるべき新世界』を宣伝するリーフレットが挟み込まれていることです。もちろん、異色カンパニーの全容を紹介する書籍として興味深いのですが、制作的にはこのリーフレットが重要です。よく文庫本に挟み込まれている往復はがきと同じサイズのリーフレットで、開くと全国ツアーの日程と問い合わせ先が紹介されています。
演劇は媒体に保存されず、消えていくのが美学の表現です。同時代の人間の胸に迫りますが、一方でなんらかの記録に残したいという思いにかられることがあります。演劇人にとって、演劇のアーカイブは永遠のテーマかも知れません。
年末での解散を8月20日発表した時間堂(本拠地・東京都北区)。
谷省吾氏(いるかHotel主宰、遊気舎)が、公益財団法人神戸文化支援基金の助成・顕彰事業、第5回KOBE ART AWARD地域貢献賞(賞金10万円)を受賞しました。
この週末、株式劇団マエカブ(本拠地・高松市+香川県坂出市)主催の「マエカブ演劇フェスティバル」が開催されています。2012年に「香川文化芸術フェスティバル」の名称でスタートし、14年から毎年開催されています。4回目となる今回から「マエカブ演劇フェスティバル」に名称変更しました。
2002年に旗揚げした劇団バッコスの祭(本拠地・東京都板橋区)が、次回公演『水質調査官』(8/31~9/4、大塚・萬劇場)で解散します。本公演は30回を数え、池袋演劇祭大賞も受賞しているカンパニーで、前回公演であうるすぽっと(東京・池袋)に進出した矢先の発表でした。
毎年夏に開催される全国高等学校総合文化祭。演劇部門が全国高等学校演劇大会となりますが、その上位4校が国立劇場(東京・三宅坂)で上演するのが優秀校東京公演。日本音楽、郷土芸能の各部門優秀校との合同公演になります。