カンパニーのオリジナルグッズで今年いいなと思ったのが、KAKUTAの「2019年KKT GOOD LUCKカレンダー」です。KKTはKAKUTAのこと。劇団員の多田香織氏がKAKUTA作品からイメージして描いたイラストを使用し、A3判に2か月ずつレイアウトしたものです。リング製本ではなくリーンクリップを4個付けます。
あひるなんちゃら(本拠地・東京都)では「舞台音声販売」をしています。2013年の『ギプス不動産』から始めたもので、各ステージで上演した本番の音声を収録し、MP3形式で終演直後に販売するもので、最新チラシによると「わりと好評」とのこと。帰り道に聴くと格別のようです。
昨年11月、映画『この世界の片隅に』のエンドロールで流れたクラウドファンディングのクレジットに感動して以来、演劇にとっての最高のリターンはなにかを考え続けています。
演劇も本番を撮影し、DVD化される際にクレジットを入れることは可能ですが、ライブこそが魅力の舞台芸術なら、もっと違う体験型のリターンがあるように感じます。
ネスクテージ(大阪市)が運営する演劇グッズのリアル店舗「観劇三昧」。大阪・日本橋店に続き、1月20日に東京・下北沢店がグランドオープンしました。ヴィレッジヴァンガード下北沢店の向かい側ビル2階という、素晴らしい立地です。演劇人には「和楽互尊」の隣のビルと言うとわかりやすいでしょう。
劇場での物販で思うのが、観客が支援代わりに気軽に買えるグッズが少ないことです。チケット代以上の価値があると思った作品に出会ったとき、このカンパニーにもう少しお金を落としたいという気持ちになる観客がいるはずですが、現金をカンパするわけにもいきませんので、ちょっとしたグッズがあればよいと思うのです。
ネスクテージ(大阪市)が運営する「観劇三昧」日本橋店(大阪・日本橋)に行きました。各カンパニーのオリジナルグッズを取り揃えたリアル店舗で、ネスクテージの事務所を兼ねています。画像だと非常に広く見えますが、実際はもっと広いです。しかも未使用のスペースがあり、稽古場に使えないかと思うほどです。
アマゾンの電子書籍(Kindle版)を使った自費出版「KDP」(Kindle ダイレクト・パブリッシング)を最も活用している日本の劇作家は、京都の田辺剛氏(下鴨車窓主宰)です。
グッズが付いている前売券は昔からありますが、物理的にチケットを2枚印字して、1枚をグッズ引換券専用にする手法を広めたのが、ローソンチケットの「ローソン限定グッズ引換券付映画前売券」だと思います。このページの図がわかりやすいと思います。
エンタテインメント系カンパニーの制作者時代、私は様々なオリジナルグッズを物販していましたが、原価の関係でどうしても実現出来なかったのがトランプでした。裏面(共通面)はカンパニーのロゴやイラスト、表面(数字面)は俳優をキング、クイーン、ジャック、ジョーカーなどの絵札に配してデザインしたら、どんなに楽しいでしょう。これで価格を抑えられたら、絶対に人気商品になると確信したものでした。