この記事は2013年5月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。
プレイガイドの機能をもっと活用しよう! 指定券+引換券の2枚印字で広がる可能性
グッズが付いている前売券は昔からありますが、物理的にチケットを2枚印字して、1枚をグッズ引換券専用にする手法を広めたのが、ローソンチケットの「ローソン限定グッズ引換券付映画前売券」だと思います。このページの図がわかりやすいと思います。
演劇でもグッズ付きチケットはホリプロなどが積極的ですが、2枚印字で1枚を指定券にするのが難しかったのか、指定券と当日交換する文化が強かったのか、指定券+引換券の2枚印字は最近まで普及してこなかったと思います。
私の知るところでは、2012年2月の宝塚歌劇花組東京公演『復活―恋が終わり、愛が残った―』『カノン―Our Melody―』で、「バレンタインデー・ホワイトデースペシャルチケット」「夜公演限定!特別チケット」をチケットぴあで発売したのが、演劇での2枚印字本格導入ではないかと思います。前者は男女ペアシート指定券+プログラムとお土産の引換券、後者はプログラムやサンドイッチの引換券が付きました。12年4月からは、チケットぴあが新橋演舞場で引換券による桟敷席の企画チケットを続けています。
ホリプロは「オリジナルグッズ付当日引換券」を続けてきました。これは来場が遅いと複数名で席が離れてしまう可能性があり、演劇のチケットとして課題があったと思います。これを改善したのが、現在上演中のミュージカル『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師~』東京公演の「お食事付きチケット」で、チケットぴあ、イープラスとも指定券+食事券の2枚印字です。
ホリプロオンラインチケットで採用しているGettiiでの扱いが難しいためか(食事券は別途郵送)、これまで当日引換券にこだわってきたホリプロですが、今後は指定券+引換券にシフトしていくのではないでしょうか。なお、票券管理システムではe-tixが2枚印字に対応済みです。
2枚印字は様々な可能性があると思います。宝塚やホリプロのように特典を付けることも出来ますし、当日販売出来ない公演DVDの申込書にしてもいいと思います。手数料の問題がクリア出来れば、ペアチケットや別公演とのセットチケットにも使えるでしょう。
2枚印字の事例を探すには、「おトク!ぴあ」が便利です。例えば、現在前売中の国立新美術館「アメリカン・ポップ・アート展」では3種類もあります。
- プレスリリース付前売券
- キャンベルスープ缶付前売券
- アンドレアス・グルスキー展セット券
このうち、1はイープラス限定です。