この記事は2015年12月に掲載されたものです。
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「どんな雑誌に演劇欄があるか」を探すには、他カンパニーの「メディア掲載情報」から逆引きすればいい

カテゴリー: TIPS オン 2015年12月26日

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普段手にしない雑誌を見て、「こんな雑誌に演劇欄があったのか」と驚いたことはありませんか。新聞、情報誌、演劇誌以外にも、演劇欄は結構あります。カルチャー欄で不定期に演劇を扱うこともあります。気づかずにいると、掲載された自分たちの記事を見過ごすことになります。これは制作者にとって重大な盲点です。

編集部宛ではなく、演劇評論家や演劇ライターに公演資料を送った場合、どこに掲載されるかわかりません。追加取材のないプレビュー記事や、舞台写真のないテキストだけの劇評は、連絡がないと本当に気づかないことがあります。そのため、どの雑誌にどんな演劇欄があり、誰が執筆しているかを把握しておきましょう。

雑誌は無数にあります。マイナーな公演に目配りするサブカルチャー誌もあります。「自分たちの劇評なんか載るわけがない」と決めつけず、確認しましょう。紙媒体に掲載された劇評は、助成申請の貴重な添付資料になります。

まず、劇団員や友人知人に心あたりがないか確認しましょう。同世代だけでなく、違う世代の人にも確認しましょう。男性は女性誌、女性は男性誌に疎いので、メジャーどころで漏れがないようにしたいものです。

次にネットでの探し方ですが、普通に検索しただけではヒットしません。そこで、他カンパニーが作成している「メディア掲載情報」を見ましょう。どんな媒体で紹介されたかを記したものですが、そこから逆に「どんな雑誌に演劇欄があるか」がわかります。

公演ごとにまとめたり、ブログで個別に紹介するカンパニーが多い中、2006年以降の掲載情報をまとめて見られるのがイキウメのサイトです。

イキウメ「掲載情報」

これがすべてではないと思いますが、劇評や取材が入った媒体は網羅されていますので、逆にどんな媒体に劇評が載るのかがわかると思います。

ここにない雑誌で要注意が『フリースタイル』。下北沢のフリースタイル社が発行する季刊サブカルチャー誌ですが、錚々たる書き手たちがジャンル横断で注目作3点を紹介する「One, Two, Three!」が毎号掲載されています。演劇ライターの尾上そら氏が専門で演劇を担当していますが、他の書き手も書きたければ3点に入れて構いません。発行部数3万ですが、それ以上に影響力のある雑誌です。

フリースタイル31 特集:THE BEST MANGA 2016 このマンガを読め!
呉 智英 いしかわ じゅん 中野 晴行 南 信長 ヤマダ トモコ 斎藤 信彦 山上 たつひこ 山田 宏一 鏡 明 矢吹 申彦
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