元「劇団猫のお尻」の大前田一氏が「劇団アケオーラコミンチャ」で外部活動再開

カテゴリー: 備忘録 オン 2021年8月21日

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劇団アケオーラコミンチャ『いいからはやく終わらせて』

大阪府立茨木高等学校の演劇部が活動停止していることを知りました。2019年4月が最終公演なのでコロナ禍が原因ではなく、3年生しかいない状態での休部のようです。その顧問だった大前田一(おおまえだ・ぴん)氏について書かれたブログを読みました。

たけとけたと片付かない部屋「茨木高校演劇部愛微塵最終公演を観て」

茨木高校演劇部と言えば、関西小劇場ブームで一世を風靡した「劇団猫のお尻」を生み出したところで、大前田氏が座付き作家・演出家でした。教員を務めながら外部で演劇活動することに対し、当時の大阪は風当りが強く、大変なご苦労をされたと聞いています。

このブログによると、赴任先を変えながら高校演劇部の指導を続けられ、また茨木高校に戻られたのがわかります。ブログの筆者のためにも尽力されたようです。

ブログに書かれているとおり、

恩師の先生は「自分の面白いと思うものをお客さんに出す」という演劇を突き詰め、小劇場の演劇を目指していた。だから僕に構ってくれて居た頃と同じように高校演劇の賞レースには出なかったんだと思う。例えば大会に出れば「審査」という評価軸が生まれてしまって、手段が目的化することもある。舞台で一番魅力的な「俺が絶対に面白いと思って「どうだ!」って出してお客さんにはまった瞬間」を感じるにはその方がいいのかなあと僕も思ったりする。

たけとけたと片付かない部屋「茨木高校演劇部愛微塵最終公演を観て」

というタイプの方で、劇団猫のお尻も唯一無二の存在でした。演劇部の学内公演も、生徒より学外からの観客が多かったそうです。

ブログでは、関西では小劇場演劇がほとんど知られていないとし、

 仮に小劇場で活躍していた野田秀樹さんや鴻上尚史さんなどを知っていても小劇場の熱量を知らない事が多い。いわんや高校生では皆無である。というか、僕も高校生の時はさっぱりだった。芝居の見方とか知らなかったし、どこでやっているのかもさっぱりだった。ネットでも検索の仕方がわからなくて関西でどんな芝居をやっているのかさえ知らなかった。

 でも僕は幸運にも高校生の時に小劇場の熱を知っている人に演出をつけてもらった経験があるから芝居を楽しめるようになった。僕の恩師がこれからどうするのかは知らないが、これからも僕みたいな迷える子羊を細々とお芝居という魔の道に誘い込んでくれればなあと思う。

たけとけたと片付かない部屋「茨木高校演劇部愛微塵最終公演を観て」

と結んでいます。「小劇場の熱を知っている人」が顧問というのは、確かに大きいのではないかと思います。

大前田氏はその後、20年9月に劇団アケオーラコミンチャ(A Che Ora Comincia、イタリア語で「何時に始まりますか」)を旗揚げされ、人間座スタジオ(京都・下鴨)でお披露目公演、そして21年9月にはウイングフィールド(大阪・心斎橋)で第2回公演を予定されています。

大前田氏が外部の公演活動を再開されたことを知る方は少ないと思います。劇団猫のお尻を知っている方も、そうでない方も、大前田ワールドに触れてみてください。

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