この記事は2015年6月に掲載されたものです。
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元「初日通信」編集長・小森収氏が扇田昭彦氏の思い出を公開
週刊劇評ニュースレター「初日通信」の編集長だった小森収氏が、急逝された扇田昭彦氏の思い出を書いています。「mixi日記」ですが、「みんなの日記」に設定されているため、ネット上で誰でも読めます。ニックネームは非表示ですが、「初日通信編集長」とあるので小森氏ご本人に間違いありません。
1991年の朝日新聞年末回顧で、ベスト5を選出したときの話です。現在は3名の選者による「私の3点」ですが、当時は5名による「ベスト5」でした。まだ小劇場演劇が新聞で語られることが少なかった時代、選者として小森氏が登場した衝撃は私も覚えています。
このときの小森氏のベスト5は下記のとおりです。
- 国立グルジア劇場来日公演『崩壊』(作/ミハイル・ジャバヒシビリ、脚色・演出/テムル・チヘーゼ)
- シェイクスピア・シアター『ペリクリーズ』(演出/高瀬久男)
- 東京サンシャインボーイズ『ショウ マスト ゴー オン』(作・演出/三谷幸喜)
- 遊◎機械/全自動シアター『ラ・ヴィータ』(作/高泉淳子、演出/白井晃)
- ZAZOUS THEATER『ソカ』(構成・演出/鈴木勝秀)
実際に記事を読むと、ベスト5とは関係なく取り上げている作品も多いのですが、確かに『ペリクリーズ』は推したかったのだろうと思います。「評価を残すことに対する執念」は重い言葉です。