この記事は2016年3月に掲載されたものです。
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Next「舞台制作PLUS+」特集記事の名手・芳山徹氏による「『対ゲキだヨ!全員集合』のつくり方~異なる地方都市の3劇団が共同製作したら?~」は、まるで制作講座を1本受講したような読後感

カテゴリー: 備忘録 オン 2016年3月30日

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ネビュラエクストラサポート(Next)が舞台制作ポータルサイト「舞台制作PLUS+」で発信している「制作ニュース」は、特集記事の充実ぶりに毎回感心します。

3月28日付の「『対ゲキだヨ!全員集合』のつくり方~異なる地方都市の3劇団が共同製作したら?~」は、仙台・名古屋・大阪の3カンパニーが手を組んだショーケース公演ツアーの舞台裏をリポートしたものですが、単なるインタビュー記事ではなく、写真やデータ、関連する外部リンクを多数掲載し、企画の軌跡をわかりやすく示しています。インタビューの語り手をテキストではなく、顔写真で表現したところも親しみが伝わる工夫だと思います。

通読してみると、単なるネット上の記事という印象ではなく、まるで制作講座を1本受講したような気分になります。演劇制作のノウハウは、実践を伴わないとなかなか身に着かないものですが、この記事はそれに挑戦しているのだと思います。ノウハウを共有しにくい地域の制作者も、こうした優れた記事で舞台裏を追体験してほしいと願います。

この記事を担当したのはNext編集部の芳山徹氏。昨年6月29日付の「『スイッチ総研』が渾身の“演劇の力”を発揮。密着レポート『六本木アートナイトスイッチ』は×∇〇だ!?」が記憶に残る書き手で、記録を駆使した臨場感のある記述が特徴です。今回の「『対ゲキだヨ!全員集合』のつくり方」は、その集大成とも言える構成ではないでしょうか。

企画の数だけノウハウはあります。これからも、全国の制作者に刺激を与える記事を書いてほしいと思います。

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