この記事は2016年3月に掲載されたものです。
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東日本大震災から5年、国際演劇評論家協会(AICT)日本センターが演劇の意義を再確認する『「轟音の残響」から──震災・原発と演劇──』刊行。故・石川裕人氏『方丈の海』上演台本も収録
国際演劇評論家協会(AICT)日本センターの新野守弘氏、西堂行広氏、高橋豊氏、藤原央登氏が編集した『「轟音の残響」から──震災・原発と演劇──』(晩成書房)が、3月13日刊行されました。
劇評誌『シアターアーツ』に掲載された記事を中心に、書き下ろしの寄稿も収録し、震災直後の2011年、1年後の12年、5年が過ぎた16年の視点でまとめた3部構成です。
巻末には、震災の10年後を黙示録的に描いた石川裕人作『方丈の海』(TheatreGroup“OCT/PASS”上演台本)も収録。石川氏は、12年8月~9月に同作品が上演されたあと10月に急逝され、これが遺作となりました。本書タイトルにある「轟音の残響」は、『方丈の海』に出てくる台詞からです。
発行日の3月13日には、出版を記念したリーディング&公開トーク「震災・原発と演劇―断たれた日常をつなぐ」が、座・高円寺けいこ場2(東京・高円寺)で開催されました。
この出版とイベントは、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)の平成27年度東京芸術文化創造発信助成第I期単年助成の演劇分野(創造環境向上)に採択されています。