この記事は2013年6月に掲載されたものです。
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「地方と呼ばれ、芸術発展途上地とされてきた土地において、ここでしか成りえないカタチを模索し続けてきました」仙台・boxes Inc.設立あいさつは、河北新報題号の由来を見るようだ

カテゴリー: 備忘録 オン 2013年6月12日

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仙台の鈴木拓氏が昨年設立したboxes Inc.のサイトにある「ごあいさつ」が素敵です。せんだい演劇工房10-BOXに取締役が集まった写真を背景に、法人化に至った思いが書かれています。

fringeでは、東京国際芸術祭2004「リージョナルシアター・シリーズ」ラインナップ発表のときから、きらく企画を記事やブログにしてきました。2010年のfringe blog「仙台・きらく企画解散と『あべひげ』阿部立男氏逝去に思う」を読み返し、仙台で創造環境整備に挑戦し続けるという初心を貫く姿に、改めて胸を打たれます。

地方と呼ばれ、芸術発展途上地とされてきた土地において、
ここでしか成りえないカタチを模索し続けてきました。
地方には地方なりの魅力と可能性があると信じて。
部分的に実現したこともありますが、
今この地で未来をイメージしたとき、
より明確な、確固たる覚悟を持って取り組む必要性を感じ、
起業することにしました。

boxes Inc.サイト「ごあいさつ」

まるで、河北新報の題号の由来「白河以北一山百文」を見るようではありませんか。

仙台では、昨年10月に仙台市宮城野区文化センターがオープンしました。東日本大震災の影響で半年遅れましたが、仙台初の演劇専用公共ホール(パトナシアター)があり、boxes Inc.の活躍の場となっています。

震災があると事業継続そのものが心配になるのですが、復興のシンボルとしてオープンに至りました。まさに、阪神・淡路大震災の神戸アートビレッジセンター(KAVC)とだぶります。KAVCも半年の遅れで奇跡的とも言えるオープンをしました。復興を果たした神戸のように、仙台市宮城野区文化センターが仙台で芸術文化の拠点になることを願っています。

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