この記事は2018年1月に掲載されたものです。
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仙台で毎月ワークショップを開催し続ける演劇企画集団LondonPANDA
2016年に活動拠点を東京から仙台に移した演劇企画集団LondonPANDAが、16年10月から多彩な講師を招き、俳優養成ワークショップ「舞台の入口」を開催しています。途切れることのない毎月の開催で、東京の人気演出家・俳優を招いての講座は、仙台で大きな刺激になっているのではないでしょうか。
仙台市市民文化事業団の助成も得ていますが、安価で魅力的なワークショップを毎月開催していること、それを民間の一カンパニーが主催・企画していること、本公演がある月でも開催していることに驚かされます。16年11月~17年3月には、これとは別に一般向けのコミュニケーション演劇ワークショップ「コミュヒント」も開催しました。
「舞台の入口」では、ワークショップ前日に講師による「シアタートーク!」が開催されることもあり、次回は黒澤世莉氏の「演劇文化とその未来をつくる仕事」が1月27日にあります。制作者にも興味深い内容になっています。
地域のカンパニーが、このようなアウトリーチ企画を毎月開催しているのは、あまり記憶にありません。人材が東京に集中しがちな舞台芸術の世界で、主宰の大河原準介氏は覚悟を決めて変化を起こそうとしているのでしょう。そして、これは全国の政令指定都市クラスの街でも似た状況ではないかと思います。
いわゆる劇都仙台と呼ばれていて、10-BOXを始め、環境は整っているけれども、やっぱり演劇の認知度、仙台に劇団があるっていうことがまず知られていない。
(中略)
現時点での演劇っていうものが、社会に対してあんまりアプローチが成功していないというか、小劇場っていう文化がちょっと薄れている、っていうのはびっくりして。仙台には30くらい劇団ありますよって言ったら、そんなに?!って言われて…そっかー今そこか―みたいな。