この記事は2017年12月に掲載されたものです。
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日本演出者協会機関誌『ディー』がアンケート「演出家育成のためのワークショップを開催するとしたら、あなたはどんな風にデザインしますか?」
一般社団法人日本演出者協会機関誌『ディー』19号が民間小劇場特集であることを書きましたが、連載している「アンケート【演出者の仕事】」では、こんな設問をしています。
「演出家育成のためのワークショップを開催するとしたら、あなたはどんな風にデザインしますか?」
もちろん、花まる学習会王子小劇場(東京・王子)が東京・大阪で実施してきた「ディレクターズワークショップ」を意識したものでしょう。もしワークショップを開催するとしたら、期間・時間・定員・内容はどのように設定するのか、「『そのような申し出は断る』ならば、その理由を教えてください」というものです。
全国の演出家8名が回答していますが、具体的な開催内容を書いているのが4名、うち3名が同一戯曲を使った違いを認識し合う内容です。大木茂実氏(劇団まんまる、本拠地・徳島市)は、演出家に必要な才能として「スタッフ・キャストと自身の関係性」「稽古スケジュール作成」も挙げ、これもカリキュラムに入れています。
他の4名は演出家の資質そのものを語っています。うち3名はそれを具体化するワークショップを実現出来るかも知れませんが、小川功治朗氏(K.W.G.P.、本拠地・金沢市)だけは演出は「教わるものではない」とし、そう思うなら「演出ではない別の道を進むことをお勧めします」としています。これも一つの見識でしょう。
『ディー』は同協会サイトで間もなくPDF公開されると思いますので、民間小劇場特集と併せてご覧ください。本多劇場ロビーにも置いているそうです。
【掲載情報】
演出者協会の協会誌「ディー」第19号にて、本多劇場グループ総支配人の本多愼一郎と元王子小劇場代表の玉山悟さんの特別対談が掲載されております。主に小劇場の経営的側面を話しています。本多劇場ロビーにもたくさん置いてありますので、ぜひお持ち帰りください! pic.twitter.com/n7SC3NVogY
— 下北沢 本多劇場 (@honda_theater) 2017年11月28日