この記事は2016年5月に掲載されたものです。
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若手演出家殺到の名物企画「王子小劇場ディレクターズワークショップ」が今年8月大阪・ウイングフィールドで開催決定、「ウイングカップ」参加団体は優先受講可

カテゴリー: 備忘録 オン 2016年5月22日

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「王子小劇場ディレクターズワークショップ」

王子小劇場(東京・王子、6月より「花まる学習会王子小劇場」)を王子小劇場たらしめている名物企画の一つが、「王子小劇場ディレクターズワークショップ」。俳優ではなく演出家のためのワークショップで、演出家が本当に成長するのは「現場」しかあり得ないとの理念から、稽古と試演、演出家同士の意見交換を行なうものです。

王子小劇場若手支援プロジェクトの一環として2013年から開催されている、まだ歴史の浅い企画ですが、回を重ねるごとに人気が高まっています。これまでの日程とファシリテーターは次のとおり。

2013年1月24日~27日   夏井孝裕氏(reset-N主宰)
2014年1月2日~5日     夏井孝裕氏(reset-N主宰)
2014年12月24日~27日  黒澤世莉氏(時間堂主宰)
2016年1月4日~7日     黒澤世莉氏(時間堂主宰)

全4日間のコースで、5名前後の演出家がチームに分かれ、同じ既成戯曲を使って表現を競い合います。参加する俳優や見学も公募されます。驚くべきことに、これらすべてが無料です。小劇場演劇が盛んな首都圏でも、演出家同士が「現場」を共有出来る機会は限られ、いま最も注目されている演出家育成企画です。

この王子小劇場ディレクターズワークショップが、8月15日~18日にウイングフィールド(大阪・心斎橋)で出張開催されます。一般公募もありますが、同劇場で9月~来年1月に開催される若手対象の演劇祭「ウイングカップ」参加カンパニーは、優先的に受講可能です。演出助手や見学での参加も可能ですが、演出家として揉まれてみたい方は、優先受講出来る「ウイングカップ」とセットで考えたほうがいいかも知れません。「ウイングカップ」へのエントリーは、本日5月22日が締切です。

ウイングフィールドサイト「ウイングカップ」募集チラシ

大阪でのファシリテーターは黒澤氏に加え、王子小劇場の北川大輔芸術監督(カムヰヤッセン主宰)、佐々木琢氏(あたらしい数字代表)。王子小劇場での濃密な4日間をそのまま持ち込むものと思います。一般公募枠が残っているようなら、お盆と重なりますので、他地域の演出家も参加を検討すべきでしょう。

この出張開催を企画したのは、ウイングフィールド企画主任の橋本匡氏(=万博設計代表・橋本匡市氏)だと思います。目のつけどころが素晴らしい。いま地域に必要なのは、このワークショップだと思います。

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