万能グローブ ガラパゴスダイナモスがめずらしい有料アフターイベントを実施、新たな収益方法として注目
万能グローブ ガラパゴスダイナモス(本拠地・福岡市)が、9月7日~9日に西鉄ホール(福岡・天神)で上演する『ひとんちで騒ぐな』。福岡を代表するエンタテインメント系カンパニーの初期代表作の3演目になりますが、ここで有料のアフターイベントが2回実施されます。終演後のイベントが有料というのはたいへんめずらしく、チケットは公演本編とは別に購入が必要です。
通常、終演後のイベントは公演の特典として無料で実施され、本編への集客を図ることが大きな目的です。万能グローブ ガラパゴスダイナモスも、普段は「生コメンタリー」というイベントを特典として実施しています。DVD特典などにある副音声のトークを演劇でもやってみようというもので、終演後に俳優がシーンを再現するのを見ながら、演出家やゲストがトークする人気イベントです。今回も「生コメンタリー」が設定された回はありますが、それとは別に「ガラパ初の“体験型”有料イベント!」と銘打ち、別料金での新しい企画を実施することになりました。
今回の有料イベントは、①終演後の舞台セットに観客が上がって俳優目線での見学、②出演者と作・演出による特別アフタートーク、③舞台上で出演者と記念の集合写真撮影(写真はデータでお渡し)で、料金は一律1,500円となります。舞台が広い西鉄ホールだからこその企画だと思います。
最初に見たときは、有料イベントのチケットを買っているかをどう見分けるのかと思いましたが、本編と別に販売するということは、同じ席番で発券出来ないと思いますので、全員一度退場していただいてから、イベント参加者だけ再入場するのではないかと想像します。有料イベントのチケットを扱うプレイガイドが限られることからも、最初の座席指定が解除されるのでしょう。
公演経費が上昇する中、それでも公演本編のチケット価格を抑えたいときに、ファン感謝的なイベントを有料販売して、コアな観客に応援してもらおうという考え方かも知れません。クラウドファンディングをしなくても、有料イベントにすることで実現可能なのだと気づかされました。グッズでは味わえない体験を販売するという意味もあるでしょう。たいへんめずらしい有料アフターイベントで、売れ行きや当日運営も含めてどうなるのか、注目したいと思います。