この記事は2015年4月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。
「関西の状況のほうが断然おもしろい」「もっと関西へ観に来てもらう努力を」――関西インディペンデントメディア主宰者たちが関西の演劇シーンを分析
4月15日に開催された大阪の舞台芸術サロン「ざろんさろん」第12回では、関西のインタビューサイト「頭を下げれば大丈夫」主宰の高橋良明氏と、公演情報サイト「Daily Fringe Guide Osaka」主宰の山本篤史氏をゲストに招きました。主宰者の筒井潤氏(公演芸術集団dracom代表)が当日の内容をリポートしています。
現在の関西の演劇シーンについて、両氏はこう答えています。
【タカハシ】よく東京に比べてどうのこうのという発言を聞くが、決して引けを取らないどころか、こっちの状況のほうが断然おもしろいと思う。環境の差もあると思うが、演技の品質からして違う。東京の様子をうかがうことなく、独自の進化をすればいい。
【山本】作品を他の地域に持っていくばかりではなく、こっちに観に来てもらうようにする努力もするべきだと思う。LCCとかで昔よりは遠くから気軽に来れるようになったので、もっともっと外にアピールすればいいのに、まだその点が弱い気がする。
確かに関西のクオリティは高いはずですが、観客動員など演劇を取り巻く環境がそれに伴っていないのが、大きな課題だと思います。関西の演劇人はもっと自信を持ち、どうやって劇場に観客を集めるかを真剣に考えてほしいと思います。
「頭を下げれば大丈夫」について、リポートでは「あのサイトは単なる俳優紹介ではなく、彼の表現なのです」と書かれていますが、それはよく伝わります。優れたウェブサイトは、その存在自体が表現活動だと私も思います。
「Daily Fringe Guide Osaka」ですが、やはり山本氏は毎朝5時半に起きて手作業で更新しているそうです。超人ですね。本日の上演時刻表もAdobe Illustratorで直接作成しているそうです。