この記事は2015年11月に掲載されたものです。
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作品の上演時間が固まったら、制作者は積極的に公表しよう――「Daily Fringe Guide Osaka」が上演時間掲載へ
Twitterのハッシュタグ「#上演時間」は、このツイートから始まったと思われます。
ハッシュタグで「#上演時間」なんてのを作って、観た芝居の実測ランタイム(と押し時間も?)をみんながつぶやいたら有益かしらん?
— 遅筆堂ネタふり亭じべ。 (@chihitsudo) 2011, 10月 29
首都圏では、以前から「シアターガイド ホームページ」(旧「シアターガイド・オンライン」)が「上演時間情報」を掲載していますが、全公演を網羅しているわけではないですし、実際と異なることもありました。首都圏以外では情報自体が少なかったと思います。
自発的な「#上演時間」は現在も続いていますが、関西の公演情報サイト「Daily Fringe Guide Osaka」が、10月下旬から掲載内容に上演時間を加えるようになりました。
【制作担当者各位】公演に向けて準備中のところ恐れ入ります。当日の公演情報に上演時間を加えたいのですが、よろしければゲネプロのランタイムを教えていただけないでしょうか?ツイッターの返信やDM、メールでも結構です。お手数ですがよろしくお願いします!(ヤマモト)
— DFG_Osaka (@DFG_Osaka) 2015, 10月 22
上演時間が事前にわかると、帰りの交通機関を気にしなくて済みますし、公演をハシゴする計画も立てやすくなります。上演時間から逆算されると、予定調和を嫌がる舞台芸術にとっては興醒めの部分もあるかも知れませんが、それは観客自身が時計を見なければいいだけのこと。メリットのほうが勝る上演時間の情報提供を、小劇場演劇でも積極的に行ないたいものです。
上演時間を公表出来るのは、作品の完成度が高いことの証でもあるでしょう。ゲネをしてみないと時間が読めない作品より、上演時間を公表している作品のほうが期待出来ると思われるのでは。