この記事は2015年5月に掲載されたものです。
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元『ぴあ中部版』演劇担当・小島祐未子氏が情報ポータル「DUCK SCOOP 家鴨通信」開設、名古屋で「近年いちばんの収穫」はroom16
『ぴあ中部版』で長年演劇を担当し、同誌休刊後は地元ケーブルテレビと組んだ月刊フリーペーパー『ぴあ×starcat』編集長を務めた小島祐未子氏が、2014年5月にぴあを退社し、フリーランスの編集者・ライターとして活動されています。
昨年10月に個人で開設した情報ポータル「DUCK SCOOP 家鴨通信」では、中部地区のイベントを積極的に紹介。演劇は稽古場取材やインタビューなど掘り下げた記事が目立ち、中部地区の動向を知るのに役立ちます。fringeセレクション「参考サイト」にも追加させていただきました。
小島氏が「近年いちばんの収穫となった新進気鋭集団」として挙げているのが、2010年旗揚げのroom16。12年には24日間ロングラン、14年にはG/Pitの第1回名古屋演劇杯大賞を受賞し、6月には円形劇場として知られる千種文化小劇場(ちくさ座)に進出します。
DUCK SCOOP 家鴨通信「いま最も気になる新鋭集団、room16が新作を発表」
サイト名の「DUCK SCOOP」は、名古屋を代表する劇作家・北村想氏が、なぜ演劇をするのかを語ったマニフェスト的作品『DUCK SOAP』から。
僕たちがそれをするのは、うったえるためでも、知らしめるためでも、あらぶるためでも、たたかうためでもない。僕たちがそれをするのは、それがひとつの僕たちの生活だからだ。僕たちはたしかにくるしい。それは紙幣がないからなのかもしれないし、将来とよばれているものがないからなのかもしれない。でも、ひょっとしたら、僕たちのくるしさは、世界にぼくたちの占める場所がないからなのかもしれない。それならば、僕たちは、時間を占めよう。ここにささやかに、僕たちの生活とよべる時間を占めよう。
北村想著『DUCK SOAP』(北宋社、1987年)
北宋社
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