この記事は2018年9月に掲載されたものです。
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NODA・MAPが当日パンフとチラシ束を合体させた冊子「THEATRE・MAP」を配布

カテゴリー: 備忘録 オン 2018年9月15日

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NODA・MAP「THEATRE・MAP」

9月1日から公演が始まったNODA・MAP『贋作 桜の森の満開の下』で、当日パンフとチラシ束を合体した冊子「THEATRE・MAP」(無料)が配布されています。「01」とあるので、これが初めての作成だと思います。

A4判20ページの薄いもので、従来から全員に配布されていた当日パンフと同じ内容のページ(スタッフ・キャストのクレジット)に、出演者や東京芸術劇場が関係するチラシを合わせたものです。ただし、1作品1ページなので、チラシ自体を版下にしているのではなく、1ページで詳細が伝わるよう、この冊子向けのデザインにしています。

こうした当日パンフと公演案内を合わせた無料の冊子は、劇場が作成する例はありますが、上演団体自身が作成するのは、小劇場系では非常にめずらしいと思います。これまでも枚数制限や事前審査(主催者セレクト方式)を行なうなど、試行錯誤をしてきたNODA・MAPの出した答えなのでしょう。

当日パンフを兼ねているので、ほとんどの観客が持ち帰り、客席に捨てられることはないと思います。チラシを掲載する団体からの広告料で印刷しているはずですが、片面印刷で用紙代も下がるので、むしろチラシを印刷するより安価なのではないでしょうか。いわゆる関係者チラシなので、ここでNODA・MAPも儲けようとは考えていないはず。

発行・編集はNODA・MAPとなっていますが、印刷はカンフェティが手掛けています。カンフェティが企画したものだとしたら、大したものだと思います。NODA・MAPほどの動員数がなくても、数千人規模の公演で出稿したいという団体が集まるのなら、他のカンパニーでも応用出来るのではないでしょうか。

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