この記事は2015年2月に掲載されたものです。
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「小劇場お役立ちBOT」を劇団員にフォローさせ、考えるきっかけや気づきにする
Twitterで自動的につぶやきを発信するBOTの一つに、「小劇場お役立ちBOT」(@ShougekijouBot)があります。2013年4月から発信されているもので、現在は毎時1回程度の頻度です。
舞台監督の櫻岡史行氏(アーティザンステージワークス)が小劇場で感じたことをまとめたものですが、全体の約2/3は制作領域に関するものです。演劇制作に関する基本的な振る舞い、好感度の上げ方、カンパニーの運営指針などを説いています。fringeの考えとは異なるものもありますが、考えるきっかけや気づきになるBOTだと思います。
未熟な点が目立つ若手カンパニーに対し、こうしたことを親身になってアドバイスしてくれる存在は、なかなかいないと思います。BOTがその代わりになるのなら、劇団員全員にフォローさせるのも一つの方法でしょう。BOTなので同じつぶやきが何度も表示されますが、身に着くまではそれも大事なことです。特に、手本となる存在が少ない地域のカンパニーには有効ではないでしょうか。
中堅のカンパニーでも、下記などは案外知られていないのでは。客席組みは本来は制作者の管轄で、舞台監督は客席組みの作業時間は決めますが、実際に客席にひな壇を組んだり、イスを並べる作業は、制作者の責任で行われることです。客席が安全でなかったり、見切れが発生すれば、それは制作者の責任です。
客席を作るのは舞台監督の仕事だと思っている劇団が多すぎます。舞台監督はあくまで「舞台」の監督。冷たい言い方ですが客席は管轄外です。客席図面を描くのも、実際に客席を組むのも、(本来は)制作さんの業務ではないでしょうか?
— 小劇場お役立ちBOT (@ShougekijouBot) 2015, 2月 7