この記事は2013年5月に掲載されたものです。
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枝光本町商店街アイアンシアターは市原幹也氏退任の理由をきちんと開示すべき
北九州市で地域に根ざした民間劇場として知られる枝光本町商店街アイアンシアターが、レジデントカンパニーと芸術監督を廃止し、新たな運営体制で舞台芸術以外も対象としたコミュニティスペースを目指すことを5月8日発表しました。オーナー企業である光タクシーの副社長で館長も務める石橋智氏が、「新体制によせて」と題し、「誰のものでもなく、誰でも使える場所」を標榜しています。意味深な言葉です。なにがあったのでしょう。
これに対し、のこされ劇場≡と市原幹也氏は、「アイアンシアター芸術監督およびレジデントカンパニー退任のお知らせ」を前日の5月7日に発表しています。理由については全く触れられていません。
円満な退任なら、劇場サイトに芸術監督の挨拶が載るはずで、誰が見ても不自然な展開です。運営体制を変更するのなら、その理由をきちんと開示して、具体的な説明をすべきではないでしょうか。それが劇場という公共性の高い施設に携わる者の責任だと思います。それがないと、劇場・カンパニーの双方とも新しい道に進めず、これまでの4年間の成果も継承されないのでは、と憂慮します。