この記事は2016年5月に掲載されたものです。
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「全国制作者ブログリレー」に横浜・里見有祐氏登場、創造環境整備と表現活動を継続させるロールモデルに注目

カテゴリー: 備忘録 オン 2016年5月3日

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演劇情報ポータル「名古屋演劇アーカイブ」の連載「全国制作者ブログリレー」が更新されました。里見有祐氏(ペピン結構設計、横浜市芸術文化振興財団)の登場です。

高校卒業時に結成したペピン結構設計で活動を続け、横浜市芸術文化振興財団では各種事業を担当。歴史的建造物暫定活用「北仲BRICK&WHITE」のコンセプトを継承する「THE CAVE」にも関わっています(ペピン結構設計は「北仲WHITE」にアトリエ「ぺピンポート」を構えていました)。前職のANJ(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)時代は、「F/T」、大倉山記念館、急な坂スタジオで活躍されました。

制作者のロールモデルとなるキャリアだと思います。横浜を拠点に活動を続け、まさにSFCを象徴する演劇人と言っていいのはないでしょうか。2004年、ペピン結構設計『東京の米』が学生劇団で初めて東京国際芸術祭(「F/T」の前身)に参加したときは衝撃でした。

最近のペピン結構設計は滞在制作やアートプロジェクト参加が多く、こちらで紹介した高松市「パラダイス仏生山」が最新作です。今年もAAF(アサヒ・アート・フェスティバル)に採択され、11月に開催されるようです。

「つづけること」をコンセプトに、活動を継続させているペピン結構設計の存在は、専業ではない制作者にも勇気を与えてくれるのではないでしょうか。そして、それを可能にしている横浜の自由な風土に憧れます。

里見氏がバトンを渡すのが、「パラダイス仏生山」に制作協力しているシアター・デザイン・カンパニー(本拠地・高松市)の植田良子氏。四国を代表する制作者として、地域の声を届けてほしいと思います。

話がそれますが、里見氏が香川のご飯屋さんについて質問されているので、素敵なブログを紹介させてください。香川の食とアートを知るのにオススメなのが、「香川の中心で愛を叫ぶ男のブログ」。初回の「瀬戸内国際芸術祭2010」終了後、県外から訪れた友人たちが、芸術祭しか行かずに帰ったことを残念に思った筆者が始めたもので、驚くべき情報量です。ちなみに、私の実家は香川です。

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