この記事は2018年9月に掲載されたものです。
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STスポット横浜が「【調査】文化芸術の中間支援組織の現状について」を発表
認定特定非営利活動法人STスポット横浜が、9月1日に「【調査】文化芸術の中間支援組織の現状について」を発表しました。
文化庁「新進芸術家海外研修制度」の「書類提出先団体」(旧「推薦団体」」にNPO系組織を加え、公開されている最新の財務諸表から財務状況を一覧にしたものです。統括団体・中間支援組織の予算規模、収入区分、人件費・事業費の割合がグラフ化されています。
調査結果では近年立ち上がった新しい中間支援組織に言及しており、新たな活動の一方で、「人件費を事業費の中で捻出している場合があり、管理費が十分得られていないなど、運営基盤が脆弱であることが予想される」と指摘しています。これはそのとおりで、支持を得られる事業を今後も継続していけるかが問われていると思います。
私がこれを見て連想したのが、日本オーケストラ連盟が毎年出している「日本のプロフェッショナル・オーケストラ年鑑」です。単なる公演記録だけでなく、収入・支出を区分別に明確にグラフ化し、各種事業内容も非常にわかりやすく報告されており、公的支援を受ける芸術団体のアニュアルレポートのお手本だろうと思います。連盟公式サイトから過去10年分をダウンロード可能です。舞台芸術の制作者が刺激される点も少なくないと思いますので、こちらもご覧ください。