この記事は2017年9月に掲載されたものです。
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MONOの制作会社・キューカンバーから御礼状が届く――大切なのは招待状より御礼状
MONO(本拠地・京都市)の制作を行なう有限会社キューカンバーから、Cucumber+三鷹市芸術文化センターpresents 土田英生セレクション vol.4『きゅうりの花』の御礼状が届きました。写真面に谷古宇正彦氏撮影の舞台写真を使ったポストカードで、宛名面に御礼の文章が書かれています。
公演後に御礼状を出す効果について、fringeでは繰り返し力説してきましたが、こうして実際に御礼状が届くのは、招待状千通につき1通くらいです。誇張しているのではありません。本当に千通に1通くらいです。
招待状は多数届くのに、なぜ御礼状を出さないのでしょう。ポストカード1枚で心象が全く違い、いくらでも差別化出来るのに。演劇は舞台の上だけが作品ではなく、興行面も含めてすべての活動が作品と言えると思います。センスが発揮出来る場所・機会はいくらでもあります。そのことに気づいた芸術団体が生き残っていくでしょう。
これまでも書いてきたとおり、無名の芸術団体が御礼状を送る場合は下記がポイントです。
- 企画書・招待状を送付した相手全員に送る。来場していなくても全員に送る。
- 公演終了後、遅くとも1週間以内に届くようにする。
- ハガキで送る。開封しなければ読めないものでは送らない。
- 正確な動員数を記載する。前回からの増減、有料動員数や前売比率があるとなおよい。
次回公演予定が決まっているなら、それも明記しましょう。さらに下記では新アイデアも紹介しています。
「小劇場系で公演後に御礼状を受け取るのは千回に1回くらい、こんな状況だからこそ御礼状をきちんと出せば劇場関係者・マスコミ関係者の心を確実に掴める(新アイデアも紹介)」