この記事は2015年12月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。

2015年で最も印象に残ったチラシはFUKAIPRODUCE羽衣『橙色の中古車』、推薦文はなんのためにあるのかを具現化

カテゴリー: 備忘録 オン 2015年12月28日

Pocket

FUKAIPRODUCE羽衣『橙色の中古車』

私が2015年で最も印象に残ったチラシは、FUKAIPRODUCE羽衣『橙色の中古車』です。
※画像は「CoRich舞台芸術!」の拡大版にリンクしています。

14年の「ひた演劇祭」(大分県日田市)で初演された一人芝居を、東京・京都で再演するもので、京都(元・立誠小学校音楽室)は16年1月の上演になります。

ご覧のように、このチラシ最大の特徴は橋爪功氏の推薦文が表面上半分を占めていることです。あとはメインビジュアルと最低限の情報だけ。まさに、橋爪功氏の推薦文を読ませるためのチラシです。深井順子氏と橋爪功氏の関係は、NODA・MAP『エッグ』(12年初演、15年再演)の共演かと思います。

チラシに著名人の推薦文をもらうことはよくありますが、その多くが裏面での掲載です。裏面に掲載すると、当然ながら興味を持って裏返してくれた人の目にしか入りません。せっかくインパクトのある著名人から文章をもらえたのなら、これぐらい目立つように載せればいいのです。

チラシはなんのためにあるのか――を具現化したようなチラシだと思います。宣伝美術は制作も兼ねる林弥生氏です。

コメントは受け付けていません。