1,000字以上の劇評提出を条件にしたかるがも団地「U30劇評招待」が、なんと予約開始10分ほどで定員に

カテゴリー: 備忘録 オン 2025年4月17日

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かるがも団地『逆光が聞こえる』

醒めているようで希望もある。同年代のリアルを描く若手カンパニーの旗手である、かるがも団地(本拠地・東京都)。平日ソワレを毎回19時15分開演にするなど、観客に寄り添う制作姿勢も高く評価しています。

4月24日~27日に新宿シアタートップス(東京・新宿)で上演する『逆光が聞こえる』では、初の試みとして「U30劇評招待」を実施します。これは30歳以下の方を対象に、観劇後1,000字以上の劇評を提出することを条件に無料招待するものですが、なんと受付開始10分ほどで定員10名に達したそうです。

劇評の資料として観劇日に上演台本、後日アーカイブ配信のURLが提供され、提出締切は5月31日となっています。提出された劇評は公式サイトに掲載されるほか、各種申請書類・報告書類にも利用することがあるとしています。

募集に際してカンパニー側は「批評のガイドライン」も公表。主に北村紗衣著『批評の教室――チョウのように読み、ハチのように書く』(ちくま新書、2021年)を参考にしたそうです。このガイドラインから著しく逸脱した場合、再提出を依頼することもあるとしており、観劇後の感想アップを条件とした招待とは一線を画す内容だと感じました。

劇評の公募は、フェスティバルなどでは主催者による企画として散見されますが、若手カンパニーが単独で募集するのはめずらしいと思います。毎回コミカルかつハートウォーミングな作風ですが、『逆光が聞こえる』はこれまで描いてこなかった「悪いことをしてしまった人」を扱うということで、それも劇評を欲している理由の一つなのかも知れません。まさに成長していく過程にあるカンパニーだと思いますので、多くの劇評に触れる機会を自ら求める行動は重要だと感じます。

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