この記事は2015年4月に掲載されたものです。
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さっぽろ天神山アートスタジオのアーティスト・イン・レジデンスが格安、LCCと合わせて札幌での滞在制作環境が整う
これまで札幌でアーティスト・イン・レジデンスを行なう場合、安価な宿泊施設がないという課題がありましたが、札幌市観光文化局が2014年5月にオープンした「さっぽろ天神山アートスタジオ」がこれを解決したようです。
寝具は利用者の手配になりますが、簡易キッチン、冷蔵庫、バス、トイレが付いた約19平方メートル(1K相当)の滞在スタジオAなら、7日目まで770円/日、8~14日目まで530円/日、15日目以降390円/日です。約73平方メートル(3DK相当)で4名まで使用出来る滞在スタジオCなら、7日目まで2,930円/日、8~14日目まで2,010円/日、15日目以降1,470円/日で、4名で割ると格安です。
札幌の小室明子氏が代表を務める演劇制作会社ラボチの初プロデュースとして、4月25日~26日に扇谷記念スタジオ・シアターZOOで開催された『人の気も知らないで』は、札幌を代表する女優3名を起用し、第1回せんだい短編戯曲賞大賞を受賞した横山拓也氏(iaku)の戯曲を横山氏自身の演出で上演しましたが、宿泊先にさっぽろ天神山アートスタジオを利用しました。小室氏はこう記しています。
過去にも演出家に長期間滞在してもらっての創作というのはやりましたが、
一番のネックになるのが滞在費でした。
ホテルだと1泊5000円で考えて3週間で105,000円。
それが天神山だと約10分の1で収まりました。
ちょっとしたパーティができそうな大きなキッチンスペースがあり、
滞在者は自由に使えるそうで、お料理好きな人にはたまらないと思います。
申請してから使用許可が下りるのも2~3日という早さだったそうです。
時期や時間帯にもよりますが、LCCを使えば成田―新千歳、関空―新千歳とも5,000円程度で行けます。札幌での滞在制作が気軽に出来る環境が整ったと言えるでしょう。