「全国制作者ブログリレー」に仙台・森忠治氏登場、岩手「銀河ホール学生演劇合宿事業」(ギンガク)に注目

in 備忘録 on 2015年10月12日

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銀河ホール学生演劇合宿事業「プレイ・タウン2015 参加者募集フライヤー」

演劇情報ポータル「名古屋演劇アーカイブ」の連載「全国制作者ブログリレー」に、9人目の森忠治氏(tripod)が掲載されました。待っていたかいがあり、読み応えのある内容です。

森氏が「社会と個人の生き方との関係性」の参考例として挙げている「銀河ホール学生演劇合宿事業」(ギンガク)の森陽平氏は、私も注目しています。2012年から始まったこの事業は、岩手県西和賀町の町立演劇専用ホール「西和賀町文化創造館 銀河ホール」を学生演劇の合宿や滞在制作のメッカにし、他の芸術系学生も巻き込んで町おこしするものです。

銀河ホールは鉄筋コンクリートの内装を木材とし、キャパ338名のうち桟敷席が50名という芝居小屋の雰囲気を醸し出した劇場で、技術ギャラリーがオープンになった臨場感あふれるスペースです。ダム湖に面しており、夏は湖畔の野外ステージでの上演も可能です。温泉旅館への宿泊費は補助金で1泊3食3,000円程度に抑えられており、このホールを1週間占有使用出来るなら交通費を払ってでも参加したい、と学生に思わせる内容になっています。岩手は演劇が非常に盛んな土地ですので、発表会には地元住民が有料(500円)でも集まります。

学生主体の事業は継続が課題ですが、学生側代表だった森陽平氏ら2名は、総務省が支援する「地域おこし協力隊」制度を使って東京から西和賀町に昨年度移住し、町の政策推進室に勤務してギンガク以外も含めた活性化に従事しています。

JA岩手県中央会/日本農業新聞トピックス
「西和賀町 森陽平さん(27)、村上彰さん(22) ウエブ情報発信や農作業支援 地域おこし協力隊 4月に2人着任 行動力に期待 外部の視点で活性化」

学生の合宿なので、経済効果の面では限界がありますが、地域コミュニティに与える影響は計り知れないものがあると感じます。温泉町にある既存施設を活用した滞在制作と言うと、演劇関係者は城崎国際アートセンターを思い浮かべるのではないかと思いますが、ギンガクの活動を清々しく感じるのは、外部コンサルなどを使わず、関係者の熱い思いが自然発生的に広がっているからです。西和賀町で広がりを見せるアウトリーチ活動を見ると、それを感じます。

(参考)
地方自治研究機構平成25年度調査研究「地域に人を集めるための施策に関する調査研究」
岩手県西和賀町事例「学生演劇合宿事業 ―合宿事業による集客を検討する―」
Part1 Part2

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