この記事は2016年12月に掲載されたものです。
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全国紙2016年演劇回顧記事URL

カテゴリー: 備忘録 オン 2016年12月25日

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全国紙の2016年演劇回顧記事が出揃いました。朝日、毎日、日経は会員登録が必要です。残念ながら、読売は昨年からネットでの公開自体をやめたようです。回顧記事は各社の見識を示すもので、これこそネットで公開すべきだと思うのですが。

蜷川幸雄氏の遺志を継ぐ存在として、助手だった藤田俊太郎氏は当然として、読売と日経がケラリーノ・サンドロヴィッチ氏と栗山民也氏を挙げています。KAAT(神奈川芸術劇場)芸術監督に就任した白井晃氏の成果も複数紙が取り上げています。

中堅・若手では読売が蓬莱竜太氏と長田育恵氏を特筆。産経は古川健氏と長田氏、日経は蓬莱氏を特筆。ほかに複数紙で名前が挙がったのが中津留章仁氏、瀬戸山美咲氏、赤堀雅秋氏、岩井秀人氏、前川知大氏。毎日の本文と朝日「私の3点」で詩森ろば氏。

松本雄吉氏の逝去は各紙が触れていますが、小川絵梨子氏の新国立劇場演劇部門芸術監督就任決定を読売しか書いていないのは意外。これぞ16年の大ニュースでは。最後の舞台で見せた平幹二朗氏の「せりふ術」と対比する形で、「ミュージカルでもないのに俳優にマイクをつけた舞台があった」と嘆いた産経に拍手。

ここ数年、演劇回顧記事と言えば日経・内田洋一編集委員の長文記事が圧巻でしたが、今年は短くなりました。その分、読売・野口恵里花記者、産経・飯塚友子記者の記事が印象に残りました。

(2017年1月5日追記)

日経・内田洋一編集委員の長文回顧記事は、12月31日に「NIKKEI STYLE」に掲載されました。

NIKKEI STYLE「時代撃つ再演舞台に力 急がれる世代交代 演劇2016」

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