この記事は2017年9月に掲載されたものです。
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大阪府がソワレ対象に「ナイトカルチャー発掘・創出事業補助金」創設、芸術団体がインバウンド向けに字幕環境を整備するのに最適

カテゴリー: 備忘録 オン 2017年9月8日

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大阪府都市魅力創造局の新規事業として、「平成29年度大阪府ナイトカルチャー発掘・創出事業補助金」が募集中です。

主にインバウンド(訪日する外国人観光客)をターゲットにしたものですが、募集要領を見ると小劇場演劇にぴったりの条件です。

(1)主にインバウンドの観光客が大阪の夜の魅力を体験することができる事業であって、次の①から④のいずれかに該当するもの
 ①音楽、演劇、古典芸能、ノンバーバルパフォーマンスなどの舞台芸術事業
 ②和楽器、舞踏、伝統衣装、芸道、工芸等の日本・大阪の文化を体験できる事業
 ③アニメ・漫画をはじめとするポップカルチャー等の集客イベント事業
 ④その他大阪の魅力を体験できる事業
(2)大阪府内で行われる事業であること
(3)広く一般に開かれた事業であること
(4)宗教的又は政治的な宣伝意図を有しないこと
(5)事業の開始時間が18時以降かつ事業終了時間が20時以降のもの
(6)年間の実施回数が5回以上かつ実施日数が3日以上のもの
(7)1回あたりの募集定員が概ね100名以上の事業(ただし、(1)②に該当するものは、概ね20名以上の事業)
(8)飲食を伴わない事業であること

大阪府ホームページ「平成29年度『大阪府ナイトカルチャー発掘・創出事業補助金』事業募集要領」

大阪府内で上演される1ステージ100名以上の公演で、ソワレが5ステ以上あれば要件を満たすわけです。まさに小劇場演劇向けの補助金ですが、それもそのはず、本事業を検討する有識者会議のメンバーには、元・扇町ミュージアムスクエア(OMS)マネージャー、common cafeプロデューサーの山納洋氏(大阪ガス近畿圏部ソーシャルデザイン室、都市魅力研究室長)が入っています。

インバウンド対応となると、演劇なら字幕の投影などが必要になりますが、この補助金では通訳費だけでなく、通常の公的助成金では認められていない資産となる字幕用機材費(モニター、スクリーン、プロジェクター等光学機器類)も対象経費となります。これは芸術団体が字幕環境を整えるチャンスです。新規事業のため、年度途中の募集で来年3月末までの実施が必要ですが、大阪府以外の助成金・補助金との重複も可能です。

補助金額は対象経費の1/2以内で上限500万円。今年度は6件程度の採択を予定しています。法人格が必要ですが、法人の所在地は問われません。採択後1/2まで概算払いがあるのも魅力です。締切は9月27日17時で、大阪府咲洲庁舎への持参となります。

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