この記事は2016年7月に掲載されたものです。
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セゾン文化財団「2017年度現代演劇・舞踊対象公募プログラム」募集開始、創造環境イノベーション「課題解決支援」テーマは引き続き「舞台芸術の観客拡大策」
公益財団法人セゾン文化財団「2017年度現代演劇・舞踊対象公募プログラム」が、8月1日から募集開始されます。
2016年度の変更点をそのまま引き継ぎ、制作者注目の創造環境イノベーション「課題解決支援」17年度テーマは、16年度と同じ「舞台芸術の観客拡大策」になりました。再度、創客の具体的な手法を考えます。
「舞台芸術の観客拡大策」の16年度採択結果はこちらで紹介していますが、創客は演劇界の永遠のテーマですから、まだまだ発展途上で応募自体多くありません。個々の団体の集客ではなく、俯瞰的な視点で取り組んでほしいと思います。
ライブ・エンタテインメント調査委員会『2015ライブ・エンタテインメント白書』によれば、小規模な演劇公演の観客は増加しているようですが、これはリピーターが増えたり、若者層を中心に広がりを見せているだけで、全体な広がりとは思えません。目先の集客で満足せず、いまこそ継続的な創客のために英知を結集すべきだと思います。
「fringe blog」では、15年から「演劇の創客について考える」を長期連載中です。参考にしていただいて、もちろん構いません。6月に劇団☆新感線4チームによる新劇場「IHIステージアラウンド東京」での『髑髏城の七人』1年3か月ロングランが発表されましたが、これは「(10)公共ホールが社会的実証実験として超人気作品のロングランをすれば、観劇人口は絶対に増える」に近い発想だと思います。みんな、同じことを考えているのです。夢だと思っていることも、やれば絶対に出来るのです。
創造環境イノベーションは申請書交付が10月6日締切(必着)、面談を経て申請書類提出が10月20日締切(必着)です。結果は17年1月末に通知されます。