この記事は2013年5月に掲載されたものです。
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KIOが大阪市立阿倍野区民センターの指定管理者となり、世田谷パブリックシアター劇場部だった落合由人氏が事務局長に就任
大阪市立阿倍野区民センターの指定管理者が、2013年4月1日から一般社団法人KIOと有限会社PHIの連合体になりました(PHIはロクソドンタブラックとカフェの運営をしている会社です)。
指定管理者の選定結果はこちらで、激戦での採択でした。大阪市立阿倍野区民センターはKIOが育ててきたTACT/FEST(国際児童青少年芸術フェスティバル)の大阪主会場で、以前から関係の深い劇場です。そうした企画面での広がりが評価されたのでしょう。
関西で小劇場系の芸術団体が公共施設の指定管理者になるのは、06年のLLPアートサポート(大阪市立芸術創造館)、11年のNPO劇研(京都市左京西部いきいき市民活動センター)に続くものだと思います。どんな新風を巻き起こすのか、注目したいと思います(指定期間が1年更新なのが気になりますが)。
大阪市立阿倍野区民センターの事務局長に就任したのは、世田谷パブリックシアター劇場部だった落合由人氏。ロクソドンタブラックでは、非常勤ですが劇団制作社の樺澤良氏を昨秋からプログラムディレクターとして迎えており、東京の小劇場界を牽引してきた二人が大阪で活躍することになりました。
これは関西の若手制作者にとっても人脈を広げるチャンスだと思います。純粋な公演の相談だけでなく、制作者としてのキャリアを重ねてそれを仕事にした二人なので、これからのキャリアデザインを相談するには最適な先輩だと思います。東京へ行かなければ会えなかったロールモデルが近所にいるわけで、勇気を持ってアポを取ってみてはいかがでしょう。