従来型の上映会の可能性を広げる、穂の国とよはし芸術劇場PLAT「旅する舞台映像シリーズ~つくり手と観客を結ぶ上映会&トーク~」
穂の国とよはし芸術劇場PLAT(愛知県豊橋市)が今年度から始めた「旅する舞台映像シリーズ~つくり手と観客を結ぶ上映会&トーク~」。作品のつくり手をゲストに迎え、スタジオ(創造活動室)での上映とトークを楽しむ企画です。現在までに判明しているラインナップは次のとおりです。
- 9/14 vol.1 趣向『パンとバラで退屈を飾って、わたしが明日も生きることを耐える。』ゲスト/オノマリコ氏 ※神奈川公演25年5/9~11
- 10/18 vol.2 小松台東『ソファー』ゲスト/松本哲也氏、佐藤こうじ氏 ※東京公演25年5/10~18、日本語字幕付き
- 11/24 Vol.3 劇団アンパサンド『歩かなくても棒に当たる』ゲスト/安藤奎氏 ※東京公演24年8/7~11、岸田國士戯曲賞受賞作品
4月に発表された主催・共催事業ラインナップには未掲載なので、文化庁補助金「地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業」の採択が決定してから実施を決めたのかも知れませんが、いずれも昨年から今年に収録された映像を観て、つくり手本人と語らう魅力的な内容です。参加費も一般1,000円、25歳以下500円に抑えられています。宮崎弁の小松台東は日本語字幕も付きます。
公共ホールでの舞台映像上演としては、EPADの8K定点映像公開が今年度本格化していますが、つくり手をゲストに迎えることで、こうした従来型の上映会も可能性が広がるのではないでしょうか。配信では伝えられない魅力を届けることが出来るかも知れません。
同様の企画としては、東京の書店「SPBS」(SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS)が24年に企画した「シアターSPBS」*1 を連想しました。
- 掲載終了のため、Internet Archive「Wayback Machine」(2025年5月15日保存)にリンク。 [↩]