ゆうめいのオリジナルグッズ「NFCタグ入りミニCDキーホルダー」が示す可能性

カテゴリー: 備忘録 オン 2026年7月27日


ゆうめい(本拠地・東京都)が7~9月に3都市ツアーしている初の音楽劇『あわせて』。しあわせ学級崩壊(本拠地・東京都、2022年解散)に提供した短編リーディングを基に、同作品に関わりのあるスタッフ・キャストを招いた新境地の作品です。

ここで先行予約特典とグッズ販売に登場したのが、「NFCタグ入りミニCDキーホルダー」。CDケースのミニチュア(中のCDは再生出来ません)にスマートフォンをかざすと特設サイトに飛ぶ仕組みで、劇中サントラと映像を視聴出来ます。NFCはスマホ決済や交通系ICカードの通信に使われている機能で、ほとんどのスマートフォンが対応しています。QRコードがカメラで撮影しなければならないのに対し、NFCタグは数センチの距離でかざすと自動的に起動します。

ミニCDキーホルダーはライブ会場などで販売されたり、ファンが100円ショップなどで自作キットを購入し、オリジナルの推し活グッズを作成することも流行っているようです。NFCタグもシール状のもの(円形と長方形あり)が販売され、URLの書き込みは無料アプリで可能です。スマートフォンでNFCの技術は20年前から使われていますが、近年になってほとんどの機種が対応し、グッズに組み込みやすい超薄型フレキシブルのNFCタグが登場したことで、グッズ業界がその可能性に注目したのではないかと思います。

演劇公演でのNFCタグ入りグッズは、私が確認した限りでは、声優の木村昴氏が主宰する「きむすば劇場」(本拠地・東京都)が、2025年8月の『オートリバース』で作品モチーフであるカセットテープを印刷したプラスチックカードにNFCタグを埋め込み、出演者のオリジナルボイスを聴けるようにしていました。小劇場演劇で見るのは、今回のゆうめいが初めてです。人気で公演中に一時売り止めになったようです。

「NFCタグ入りミニCDキーホルダー」の場合、小ロットから受注生産してくれるグッズメーカーが多数あるほか、印刷してセットする手間はかかりますが、前述のとおりパーツを仕入れて内製することも出来ます。NFCタグ、ミニCDキーホルダーとも多数通販されています。

アマゾン「ミニCDキーホルダー」
アマゾン「NFCタグ」

音楽劇で劇中サントラ・映像、声優主宰公演でオリジナルボイスはわかりやすいですが、NFCタグはなにと組み合わせてもよいのです。この機能を使えば、これまでにない付加価値をグッズに持たせることが出来ます。

例えば、戯曲を公演会場でPDF販売したい場合、従来ならQRコードを印刷したカードを販売したと思います。コストが最もかからない方法ですが、観劇の記念品を求める方にはデータ販売に思えて、購入に踏み切れないかも知れません。これを作品モチーフのアクリルキーホルダーに埋め込んだNFCタグにすれば、身近なモノとしての記念とデータの両方の価値があり、購入する方が増えるかも知れません。NFCタグをアクリルで挟むタイプのキーホルダーなら、手軽に外注出来る単価だと思います。
⇒参考(GOODS EXPRESS(有限会社ケーアンドエー)「TuneTag」)

NFCタグの流行を察知し、小劇場演劇のオリジナルグッズに新風を吹き込んだゆうめい、さすがだと思いました。

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