この記事は2014年10月に掲載されたものです。
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オリジナル戯曲を書くモチベーションを与えるハイスクールOMS戯曲賞

カテゴリー: 備忘録 オン 2014年10月21日

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大阪ガスが主催するOMS戯曲賞は全国の演劇人に知られていると思いますが、高校生を対象にしたハイスクールOMS戯曲賞はまだまだ知られていないでしょう。

1994年創設のOMS戯曲賞に比べ、ハイスクールOMS戯曲賞は2012年創設と日が浅いですが、実際に上演されたオリジナル戯曲を対象とし、劇作へのモチベーションを掻き立てています。高校演劇といえば、人気の既成戯曲や顧問の創作戯曲を上演しがちですが、高校生自身に書く気を起こさせる具体的な動機づけとして、非常に意義のある賞だと感じます。

人は、なにか目に見える具体的な目標が欲しいはず。高校生ならなおさらでしょう。関西×創作戯曲×上演済みの条件を満たした応募作は、第1回(対象は大阪府のみ)が12本、第2回(対象は近畿2府4県)が25本とのことですが、そうした倍率以上の意味があるのではないかと思います。上演済みというの条件は、一定のスクリーニングとして必要でしょう。

審査員を前年のOMS戯曲賞受賞者が務めているのもおもしろい。直近で受賞の喜びを味わった新鋭が、その初々しさを忘れないうちに後進の審査に当たるわけです。

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