この記事は2017年4月に掲載されたものです。
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コトブキシーティングが小劇場向け新製品を含むイスの「座り比べ会」を5月開催、実際に座り続けて体感する画期的イベント
劇場イス専門メーカー・コトブキシーティング株式会社が、小劇場向けに開発したスタッキングチェアの新製品を含む「座り比べ会」を、本社ショールーム(東京・駿河台)で開催することを発表しました。
5月26日(金)・27日(土)「座り比べ会」開催決定!
劇場・ホールに最適なスタッキングチェア(新製品含む)を、上演中と同じような環境のもとで座り比べできるイベントです。皆様のご参加、お待ちしております! #コトブキで座り比べ会https://t.co/s1su5KkGoX pic.twitter.com/5vx52j6xea
— コトブキシーティング【公式】 (@kotobukiseating) 2017年4月17日
劇場イスの実力は、鑑賞に集中した姿勢で一定時間座り続けてこそわかるものです。最初の30分は快適でも、60分を超えたあたりからお尻に痛みを覚えるものが少なくありません。このため、本当に優れたイスを選ぶためには、劇場と同じ環境で体感する必要がありますが、実際にはなかなか難しいのが現実です。
今回コトブキシーティングでは、約2時間かけて座り比べることで、「上演中と同じような環境のもとで座り比べることができる」としています。詳細は未定ですが、本当に長時間鑑賞に耐え得るかどうかを見極めたい場合は、同じイスに座り続けることも出来るようです。舞台に注目する姿勢を取らせるための趣向もあるようです。
本イベントを企画された広報部の方は、幼少期から舞台芸術の世界に憧れ、学生時代に公共ホールの長期インターンシップも経験されています。その上で、舞台を支える専門メーカーを仕事に選び、実現に至りました。当然、パイプイス中心の小劇場に課題が多いことも充分認識されていると思います。
小劇場のイスをよくすることは、創客の切り札の一つだと思います。その意味で、コトブキシーティングにこうした人材がいること自体が、素晴らしいことだと思います。演劇に関わる仕事は無数にあり、演劇を広めていくチャンスは誰にでもあることを、学生や若い世代の方は知ってほしいと思います。
どなたでも参加可能なイベントですが、出来れば小劇場のオーナーや支配人など、設備投資の決定権をお持ちの方に、実際に進化したイスを体験していただけたらと思います。
演劇ファン必見の同社サイトでは、「トピックス」の更新も続いています。中でも、長野市芸術館メインホールのイス張地を使用した開館記念オリジナルトートバッグを紹介した1月23日の記事は、劇場グッズの新しい可能性を感じる内容だと思います。
コトブキシーティング株式会社サイト/トピックス「劇場の印象、秘密はイスの張地にアリ?! 家まで持って帰れる特別なデザイン」