「学割申請フォーム」で「PassMarket」の学生向け割引コードを発行、二つのサービスを組み合わせて進化させた「DULL-COLORED POP演劇学校」
DULL-COLORED POPは前回公演『プルーフ/証明』からチケット販売に「PassMarket」を使用していますが、公演とは別に開催している「DULL-COLORED POP演劇学校」の申し込みでも使用し、5月開講分から学割制度を導入しました。学生料金を設定して証明書を当日提示するのが一般的ですが、ここでは「PassMarket」の割引コード(クーポン)機能を使っています。通販サイトでよくある、メルマガなどに書かれているコードを入力すると割引が適用されるものです。
割引コードを作成する機能は他のeチケットのシステムでもありますが、拡散されてしまうことを懸念して、ライブイベントではあまり使われていないと思います。DULL-COLORED POPでは、事前に「学割申請フォーム」を設けて、学校情報・学生証写真を登録すると割引コードが発行され、そのコードを入力することで1,000円引きになります。
学生証写真まで登録するので、不正な利用はしないでしょう(一応「虚偽ないし不正な申請にはしかるべき対応をとらせていただきます」と明記)。当日も確認のため、再度学生証の提示が必要なようですが、一般と学生で券種を分ける必要がないため、枚数の一元管理が容易になるのが大きいと思います。「PassMarket」「Peatix」では複数券種がある場合、残数を共通管理することが出来ないので、これはアイデアだなと思いました。共通管理出来るサービスは、販売手数料が高くなります。
「PassMarket」は割引コード機能が非常に優れていて、割引対象や利用回数制限を自由に設定出来るほか、コード自体も1イベントに対して100種類作成出来ます(作成自体はもっと出来ますが、「利用状況の確認」画面に表示されるのが100種類まで)。この機能を使うと、小規模なイベントなら個人専用の割引コードの発行も可能です。下記が実際に設定する画面です(クリックで拡大)。
安価なサービスで、こちらの要望をすべて実装しているものはなかなかありません。そこであきらめるのではなく、二つのサービスを組み合わせるという発想が大切です。今回は「Googleフォーム」+「PassMarket」で実現しました。
同じ発想の事例として、「CoRichチケット!」+「PassMarket」で銀行振込以外の事前決済を可能にしている劇団晴天があります。「CoRichチケット!」の自動返信メールに「PassMarket」のURLとパスワードを記載して、申し込んだ人だけが「PassMarket」を使えるようにしたものです。「CoRichチケット!」で銀行振込を指定している制作者の方は、ぜひ参考にしてください。