ヨーロッパ企画の強みは自分たちの存在自体をコンテンツに出来ること

in 備忘録 on 2015年7月12日

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WOWOWが提供する演劇情報ポータル「エンタステージ」が、ヨーロッパ企画の魅力を分析しています。前編では彼らの発想の原点である物語性より企画性の重視、後編ではカンパニー全体が映像プロダクション的機能を持つことの優位性を説明しています。

エンタステージ/コラム「劇団『ヨーロッパ企画』人気の秘密を探る<前編> ~異色の劇団が起こした革命」
エンタステージ/コラム「劇団『ヨーロッパ企画』人気の秘密を探る<後編> ~役者のあり方と劇団のメディア戦略」

現在、全国で1万人を超える動員を達成しているヨーロッパ企画ですが、筆者である演劇ライターの吉永美和子氏は、「ある企画性に沿った変わった仕掛けを、ゆるいムードで見せる笑い」は映像の世界でも革命を巻き起こすのではないかと期待しています。また、この企画性を最大限に堪能出来るのは、イベント性の高いライブの舞台だとしています。

ヨーロッパ企画は、人気が出てからも本拠地を京都から移そうとしません。主宰の上田誠氏は次のように語っています。

「お互いが付かず離れずな距離を保つことができる、京都の街の大きさと雰囲気があってこそ。他の都市にいたら、全然違う劇になっていたと思う」

エンタステージ/コラム「劇団『ヨーロッパ企画』人気の秘密を探る<後編> ~役者のあり方と劇団のメディア戦略」

マスコミ出演を求めて東京に本拠地を移すカンパニーが多い中、自分たちの存在自体をコンテンツに出来るのが、ヨーロッパ企画の強みだと私は思います。その多彩な活動ぶりは、同じく京都出身のダムタイプの遺伝子を受け継いでいるように思え、2007年に下記の記事を書きました。

fringe blog「ヨーロッパ企画とダムタイプ」

この手法は他地域でも使えます。ユニークなスタイルを確立すれば、地域でカンパニーが食べていく道は必ずあると思います。

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