この記事は2017年10月に掲載されたものです。
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福岡市文化芸術振興財団が有料の「当日購入整理券」を公演前日にプレイガイド発券、当日券のデポジットに充てるめずらしい対応

カテゴリー: 備忘録 オン 2017年10月15日

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カンパニーXY『夜はこれから』

フランスの現代サーカス団「カンパニーXY」が来日し、最新作『夜はこれから』で高知・福岡・東京をツアー中ですが、前売完売した福岡公演で、主催の福岡市文化芸術振興財団がめずらしい当日券の対応をしています。

福岡公演(千早・なみきホール)は10月15日の1ステージのみですが、前売チケットは完売し、前日の14日に「当日購入整理券」をチケットぴあで1,000円で発券しました。この整理券には整理番号が付いており、番号順に当日の受付で、希望する指定席(S席・A席、ユース・子ども料金あり)と差額を払って引き換えるものです。整理券1枚で指定席2枚まで引き換えることが出来ます。

当日券の事前予約自体はめずらしくありませんが、その予約段階で一部決済が発生し、合計2回の決済になる販売方法は、ファンクラブなどの年会費形式を除き、私は前例を知りません。プレイガイドで決済すると手数料が発生しますので、だったら最初から全額決済してチケット発券すればいいはずですが、関係者席・見切れ席の扱いや座席位置の問題で、そこまでは難しいのでしょうか。無断キャンセルを防ぐためのデポジットとしてプレイガイドを使用した、非常にめずらしい事例だと思います。

整理券1枚で指定席2枚というのも変わっていて、座席に余裕のある劇場ならわかりますが、前売完売なのに厳密に枚数管理をしていない理由も気になります。これだと、全員が2枚引き換えることを想定して座席を確保する必要がありますが、もし1枚しか引き換えない人が多いと、逆に当日券が余ってしまいます。それとも、予約なしで来る人も一定数いるので、その辺は織り込み済みなのでしょうか。

どんな席種の当日券を何枚出せるのか、正確には本番直前にならないとわからないが、絶対に当日券が欲しい観客に対して、デポジットを預かって「当日購入整理券」を出すという考え方自体は、参考になると思いました。

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